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ケアラーの声(『茨城県ケアラー実態調査』(51~55ページ)から抜粋しています)
高齢者をサポートするケアラーの声
障がいのある方をサポートするケアラーの声
ヤングケアラーの声(『茨城県ヤングケアラー実態調査』の内容から、当事者のものと類推される回答のみ抜粋しています)
ヤングケアラーに関しては、多くのテレビ動画もあります。併せてぜひこちらのページをご覧ください。
ケアラーの声
高齢者をサポートするケアラーの声
サービスや支援の充実について
- ケアラーである自分自身も病気で健康不安があるため、ヘルパーなど日常生活を支えるサービスが気軽に頼めると良い。また、何かあった時、すぐにかけつけられるサービスがあると安心出来る。(未記入、女性)
- 家族にとって心配なのは急激な変化で、患者の今後を予見するような助言をして頂き、対応方法教えてほしいと思います。ホームに入居する時期なども言ってほしい。(60 代、男性)
- サロンなど気軽に行ける場所があればいい。(未記入、女性)
- サービスが必要と判断し、利用を勧めても本人自身が利用を拒否する場合、どうしたらよいか。(80 歳以上、女性)
- 施設への入所が困難になってきている。(老健、特老など)入所費用も高額になっている。(60 代、女性)
相談や連携について
- 悩みを相談する場がわからない。(50 代、女性)
- 介護についての情報を広報や自治会などから発信してほしい。(どんなことでもケアラーにとっては役に立つと思います)(60 代、女性)
- ケアラーとして働けなくなった場合のケア引継ぎ。(未記入、男性)
- ケアラーは自分自身が経験して初めて分かることばかりでした。人から聞いても経験がないと理解出来ないことがあります。もし要望できるようならケアラー同士の会などあれば良いなと思います。(60 代、女性)
ケアラーのメンタルケアについて
- 体調が悪い時や介護に手助けが欲しい時には、夫に応援を頼んだこともありますが、私の母であるため、どうしても全てを一人で抱え込んでしまい、心身ともにつらくなりがちです。(70 代、女性)
- 自分自身のことなのですが、毎日短時間で同じことを何回も繰り返して話をしたり、耳が遠く、認知が入っているため分からないことを言っていると強い口調で言ってしまうことがある。すごく自分が嫌になる事がある。(50 代、女性)
- 何と言っても解放される日がないという事。高齢の認知症と 2 人の生活、自分は(あと 3 ヶ月で 80 才)悩みは自分が元気でいるうちに夫を見送ることが出来るのか、いつも考えてしまいます。子供たちに迷惑かけたくない、という思いは強いが欠けている。(70 代、女性)
- ケアラーの大変さはなかなか理解してもらえない。親を看取るのが当然。「諦め」の様な感情が生じます。もっとケアラーの大変さを社会で知ってもらいたい。特に田舎の中で生活していく上では世間の目もあり大変です。(未記入、女性)
経済支援について
- 遠方から月に数回実家に行き様子を見ては帰るを繰り返す。経済的に問題ないので、お金で解決出来ることもあるが、仕事の都合で来られない家族はどうしたら良いのか、経済援助した方が良いのでは。(50 代、男性)
- 介護面の負担として、被介護は年々介護が高まっていくので外部への手助けが必要となりますが、そのサービスを受け取るにあたり、補助金等の手助けがあると助かります。(未記入、女性)
その他
- 今月初めに義父を亡くしましたが、ケアマネの助言やデイ職員の対応に大変励まされ、心の支えになりました。(60 代、女性)
- 主介護者は主に母の為大きな負担は少ないが、母も病弱であり入退院を繰り返している状況。私自身子育て世代なので母が亡くなった後など、祖母の存在に不安を感じる面がある。(30代、女性)
障がいのある方をサポートするケアラーの声
サービスや支援の充実について
- ケアラーが助けを求めても良いのだと言われても、私たちは助けて、手伝ってと言いにくい。また、いっぱいいっぱいで何をしてほしいか考えつかない。使えるはずのサービスがあっても地域性で利用しづらかったり、なかったりで役に立たない。老人介護がダブっていた数年はかなり追いつめられていた。(60 代、女性)
- ケアされる子供たちが学校や福祉サービスに行っている間だけの短時間の仕事が少ない。学校は長期休みがあり、その間は朝や夕方の家にいる時間が違ってくるのでパート等も就労しにくい(50 代、女性)
- 在宅サービスやレスパイト施設の充実。(未記入、女性)
- ケアラー自身が倒れた時、被介護者が困らないようなサービスや支援、周囲の理解を広めていただきたいです。(40 代、女性)
- 自分に何かあった時に預かってくれる場所がないため、家族がケアをするため仕事を休まなければならない。すぐに対応してくれる場所がないことが不安。(30 代、女性)
- デイサービス等の利用でケアラー自身の時間を持つことが出来るようになったが、その時間に家事や買い物等をすると、仕事に就くことが難しい。週 2~3 日 3~4 時間程度の仕事がしたい。社会的なつながりを持つことが出来ず孤立していきそうな気がする。(未記入、女性)
- 利用しようする支援サービスの受け皿がなく使えない。入所施設があまりに少ない。休日の過ごし方が大変。親が具合悪くなった時にどうするか心配。(70 代、女性)
- ケアラーに突然予定ができ、時間を作りたい時に支援をしてくれるサービスがあると助かる。(未記入、女性)
- 介護者が病気、ケガなどしてケアが出来ない時、安心して支援をしてくれる場所、人が欲しい。(未記入、女性)
- 児童発達支援を利用させていただいていた時、10:00~16:00 までだったため正社員の仕事が出来ませんでした。転職しました。辛かったです。障害があっても保育園のように勤務に合わせて預かって頂けるところがほしかったです。(40 代、女性)
- ケアラーの悩み、必要とするサービス(援助)は個々に様々ですが、行政や関係機関等に相談等をする時には担当ごとに分けられてしまいます。もっと総合的に連携のとれた支援体制が必要と感じています。(60 代、女性)
- 入所先など受け皿が沢山あれば、いつでもお願いできるので安心出来る。(未記入、女性)
- 睡眠がとれるようにショートステイの施設を増やしてほしい。ヘルプマークの浸透化。(30代、女性)
- 休みの日に預ける所があると助かる。(未記入、女性)
- 発達障害があり、登校時見守りが必要なため、仕事に就くのが難しい。朝登校時の見守支援があると助かります。(40 代、女性)
- 特別支援学校卒業後、就労 B 型の事業所で手厚い支援を受けながら張り合いを持って楽しく働かせていただいております。一つ希望を言いますと、休日は親が見ないといけないという環境に置かれていますので、余暇活動を支えてくれる施設があるといいなと思います。思いきり楽しめて幸せそうな子供を見ていることが私の幸せにもつながります。(40 代、女性)
将来の不安について
- 「障害のある子の親亡き後」の対応について、情報がほしい。セミナーなども積極的に実施してほしい。また、支援施設(障害者)を増やしていただきたい。(60 代、男性)
- 将来を考え入所施設を探しているが、聴覚過敏、無断外出等、対応して頂きたい条件が沢山あるためなかなか見つからない。細かい施設の情報が一覧で見られるものがあると嬉しい。(50 代、女性)
- 精神の障害のある弟が高齢になった時に入所出来る施設が見つかるのか不安です。(60 代、女性)
- ケアをする人とされる人の関係が重要であるので、現在息子の面倒を見られるのが主人と母である私と通所施設の方だけである。主人と私にもしものことがあると、息子の世話や仕事にとても影響することが予想されることが悩みである。(50 代、女性)
- ケアラーがケア出来なくなった時に今までとお同じ支援が受けられるか。ケアラーがしてきたことをしっかり受け継いでケアしてもらえるのか心配。(70 代、女性)
- 将来のこと、こどもが安心して暮らせる環境。成人後の障害者の入居施設などが増えてほしい。支援者の充実。(未記入、女性)
経済支援について
- 娘が稼ぐ金額はアルバイト代くらいの金額なのですが、障害年金を受給するには、難しいという感じなのでもう少し、何かしら定期的なお金の助成があればと思う。(40 代、女性)
- ケアラーにとっての支援や経済的援助。(未記入、女性)
- 医療費の負担が大きい。障害者手帳を持っている人への医療費の助成などがあってほしい。(未記入、女性)
- 障害者に対して経済的支援をしてほしい。(未記入、女性)
- 将来的に入居させる施設が近くになく金銭的に不安。(50 代、男性)
相談や連携について
- 発達障害の兄弟がいる兄弟児への対応が分からない時に、相談に乗ってもらえる所があると良い。(子育てについて)(未記入、女性)
- 親が病気や自由に動けなくなる日が来るのであろうと考えると娘をこの先どうしてあげることがベストなのかと悩みます。相談の窓口を分かりやすくしていただきたいのと、個人情報を守りつつ相談に行ける場所の情報が身近にあると助かります。(50 代、女性)
- 気軽にいつでも相談出来る所があれば良い。(70 代、女性)
- 土日祝日の相談先が少ない。(50 代、女性)
- もっと気軽に話せる場所がほしい。当事者同士の交流が出来る場所を作ってほしい。(未記入、女性)
- 相談支援事業所の方々が必要な情報を前もって知らせてくれるので助かっています。(60 代、女性)
緊急時の支援について
- 母子家庭で 1 人が持病を持っており、救急搬送の時、親は同行していかなくてはならないが、もう 1 人の子供をおいて行けない(見てくれている人がいない)。(50 代、女性)
- 1 番不安なことは災害時、緊急時にすぐにステイ出来るようにしてほしい。平常時、出来るだけケアに専念出来るようにしていきますのでよろしくお願い致します。(70 代、女性)
- ケアラー(親)が、事故や病気で一時的にケアが出来ない時、在宅で生活を継続するため、有料のアドバイザーまたは、家政婦さんの派遣を依頼したいが、施設を紹介してほしい。(70代、男性)
- 医ケア児である子の災害時の避難場所や避難時の過ごす環境など不安が強くあります。安全面や休息出来る場所と環境、情報発信などもっと積極的に働きかけてほしいです。(未記入、女性)
- 親子 2 人で生活しているので、災害時の対応について不安である。どのような支援があるのか詳しく知りたい。(70 代、女性)
ケアラーの生活環境について
- 私も年齢が高くなり家事をこなすのにお時間がかかるようになり、子の入浴、排泄、食事のお世話、施設への毎日の送迎、お買い物や家事で 1 日が終わってしまいます…幸い夫も定年になり協力はしてくれますが…援助の使い方もよく分かりません。何年か前、役所の福祉課に気軽に相談出来る方がおりましたが、次の年度には異動になってしまいちょっと残念でした。(60 代、女性)
- 本人たちが耳を貸さないことに困っている。第三者として助言をしてほしい。休息をとりたい。(40 代、女性)
- 自分の時間がとれない。(50 代、女性)
- 母子家庭でも生活や働きやすい環境が整っていくといいです。(40 代、女性)
ケアラーのメンタルケアについて
- 介護等している時は相手に心配かけたくないのでとにかく元気でいなければならない。体調が悪くても無理せざるを得ないが、今は未だサービスを受けるほどではないと自分では思う。(50 代、女性)
- 娘をケアしていると当たり前、当然と思われること(どうしようもなく落ち込む時に全く分かってもらえないこと。自分の子供なのだからケアするのは当たり前と思われている)。(60代、女性)
- 1 人の介護が終わってもまた次がある。私自身、母の介護を務め終え、次は義母、夫と続くのだろうと思う。現在は、ケアの悩みは少ないが、今後は分からない。求める支援がケアラーへの支援体制として整っていると安心出来る。介護の社会化が進んでも心理的障害が低くならないと助けにならないかもしれない。(50 代、女性)
その他
- 家族以外の人に相談が出来ない。本人(母)が嫌がるのでなかなか出来ない。心を許して話せる人がいない。(20 代、女性)
- 孤立しないように近隣の方が声掛けしてくれるが、身近な方へ何かを頼むということが苦手である。どうしても迷惑をかけるからであり、行政に頼るが、書類が複雑であり理解が難しい。(未記入、女性)
- 家以外で過ごせる場所がもう少し増えると良い。(70 代、女性)
ヤングケアラーの声
中高生の声
-
専門家とか、カウンセラーの人から、話を聞いてもらえるのはとてもありがたいが、具体的なアドバイスを教えていただける機会が少ないというのが不満。なので私は、家族の介護や世話などで悩みを抱える人が交流したり、相談しあったりできる居場所が身近にあるべきだと思う。今、私は自分の進路に悩んでいる。今、家を出たら、今お世話をしている母が病んでしまうのではないかと考えて、自分の小さい頃の夢を叶えていいのかわからない(母には反対されている)。
-
小さい時から兄弟が多くて、自分が幼かった頃は、なんで弟妹の面倒を自分が見なくちゃいけないのだろうってずっと辛かったし、誰にも言えなかった(両親は仕事、学校の先生や友達には話しづらかったため)のを思い出した。家事を色々とやっていたのが習慣になって、今は特に問題は無いが、当時は何も言えない環境だったので、そういうことがないように、学生だったら学校で、社会人だったら職場で、誰か一人でも話を聞いてくれる人がいるだけで救われると思う。
小学生の声
- 自分の自由な時間がほしい(複数)。
- 自分のこと・したいことの話を聞いてほしい、先生に話を聞いてもらいたい(複数)。
- 世話をかわってほしい(複数)。
- 世話を代わってくれる人を呼んでほしい(複数)。
- 気にかけてほしい、大人から声をかけてほしい(複数)。
- いいたいけど、りかいしてもらえないからいえない。いってほしいことをいってくれない。いったことあるけど、その人がおやの考えや自分の考えをゆうせんしてる。
- つうやくするときは言葉の意味とかおおくしったほうがいい。
- 家族のお世話をする時、たまに何をしていいか分からなくなって、どうしようもなくなってしまう時がある。だから、何かそういうことについて書かれているものが必要だと思う。
- 身近な人(家族)が認知症になるとイライラやストレスがたまる。気持ち的によゆうがなくなり困ってしまう。勉強でもっと学びたい(どのように対応したらいいのかとか言葉かけなどを)。
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直接会わずに相談に乗ってほしい。世話で大変なときに言葉で責めないでほしい。時間(世話)がとれなくてできなかったことを理解してほしい。安いお金で保育園などに行かせるようになりたい。精神的につかれて休みたいときは早たいなどをさせてほしい。たまにお手伝いに来てくれるとうれしい。本当につらいときはよりそってほしい。休みの日には家族で楽しみたい。再こんなど、とつぜんしないでほしい(同居なども事前に言ってほしい)。一方的に責めないでほしい(反論したら態度悪いと言われる)。すいみん不足をゲームなどのせいにしないでほしい。自分の事をたなに上げないでほしい。
ヤングケアラーに関しては、多くのテレビ動画もあります。併せてぜひこちらのページをご覧ください。